6000日@辺野古の浜

2020年9月21日

名護市辺野古の海では浜のさざなみが心地よいリズムを刻んでいた。

新しい米軍滑走路建設(辺野古埋立)に反対する地元の人々の座り込みは今日、6000日目となった。暑い沖縄でも季節の移り変わりを感じさせるやわらかな陽光が差し込む。波に光が反射してキラキラ輝いていた。

14年余りの歳月が過ぎた。そして今後12年も工事は続く。

辺野古での海兵隊飛行場建設が決まった時点といまは状況が大きく変わっている。米軍再編によって海兵隊の主力はグアムや豪州、ハワイへ移転し、実戦兵力は87%削減され、6000人から800人になる。それでも政府は埋め立てを見直そうとしない。

辺野古は生物多様性豊かな海で絶滅危惧種のジュゴン、5800種余の海洋生物が生息する。今回の工事で約7万体のサンゴを移設する計画だが、サンゴの移植後3年生残率は20%を超えない。生態系の微妙なバランスで生息するサンゴはまだ移植技術が確立していない。移植は自然破壊だ。

ダイバーに人気の沖縄の海。人間はまた一つ大切な自然を失う。

こんな不条理を止めるには、政権交代しかない。