防衛局は辺野古埋め立て事業において、オキナワハマサンゴやミドリイシといった絶滅危惧種を多く含む約7万4000群体のサンゴ移植を予定している。

県は、国と係争中であること、また軟弱地盤の地盤改良工事に伴う大規模設計変更などを踏まえ採捕許可を保留してきた。埋め立てを前提としたサンゴ移植許可などあり得ないので当然の対応だ。

しかしながらここにきて、なんと農林水産省が信じられない暴挙に出たのである。

2020年1月と2月、江藤拓農水相は沖縄県にサンゴ特別採捕を許可するよう「勧告」「是正指示」。

あなた方が止めているサンゴの採捕許可をさっさと出しなさいーということだ。

裁判の結果もまだ出ていない。設計変更を県が許可しないことも容易に想像がつく。にもかかわらず、工事が進むことを見込み、裁判結果を先取りし沖縄県が敗訴するという前提に立って農水省が勧告・指示を出す。

農水省の一連の対応は司法の判断を軽んじる高圧的な姿勢を示すものであり、極めて独善的な行政運営であると断じざるを得ない。

海洋資源を守ることは農水省の大きなミッションの一つである。その農水省が、防衛局の片棒を担いでサンゴ移植を推進するなどもってのほかだ。農水省の職責は、完成するかどうかも分からない、安全保障上の必要性も希薄なモンスター事業のために防衛省を側面支援することではない。

農水省には本来の職責を全うしていただきたい。

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