「沖縄等米軍基地問題懇談会」で司会を務めました

2020年5月20日

ほぼ毎週定期的に開催されている、朝8時スタートの合同ヒアリングです。

取り上げるテーマは、辺野古埋め立て、海兵隊の沖縄配備、宮古島、石垣島へのミサイル配備、イージスアショア問題、有機フッ素化合物含有の泡消火剤流出事故など。各テーマについて防衛省など省庁の担当者からヒヤリングしています。

Q:設計変更申請をなぜ4月21日、コロナ禍の最中に沖縄県に提出したのか?
A:準備が整ったため、提出した。普天間の危険性を1日も早く除去することが政府と地元との共通認識である。辺野古が唯一。

Q:埋め立て予定地に生息する7万4000群体のサンゴ礁移植について、移植計画、移植後の生存率をどう予測しているのか説明してほしい。
A:影響が少ないと予測される場所を選定し、最も適切と考えられる手法で行う。生存率等を用いた定量的な指標は設けていない。

Q:防衛省は沖縄の地理的優位性を説明するとき、沖縄はハワイや米本国と比べて東アジアに近いと説明する。なぜ比較がハワイ、グアムなのか?
A:米軍基地の所在地の一例として米本国、ハワイという地名を示した。沖縄は南西諸島全体を包摂する範囲のほぼ中心部にあり、シーレーンに近く、安保上きわめて需要な位置にある。

以上は防衛省とわれわれ議員とのやり取りの一例です。

コロナ禍の最中に提出したのは、との質問にまともに答えていないのがお分かりでしょう。沖縄県はコロナ対策が緊迫した状況で、県民の生命を守るためぎりぎりの行政を行っていた。なぜそんな最中に事前通告もなく、2000ページ超の申請書を何の配慮もなく提出するのか、という質問に対し、「一日も早い危険性の除去」を繰り返す。これが現政権のやり方なのでしょう。

サンゴについては生態がまだ十分にわかっていません。しかも絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ、ミドリイシが含まれています。移植計画を示してもらいたい、という問いに、最も最適と考えられる手法で、生存率の見積は、との問いに至っては、分からない、という答え。

そして極めつけは、地理的優位性。米本国、ハワイと比べたら、日本のどこも東アジアと近いでしょ。
実は、こんなやり取りばっかりなのです。この政権は国民に情報を提供する姿勢がほとんどありません。